部屋探しは恵まれすぎると大変

部屋探し中の友人に、泣きつかれたわ。「何で?」あー…どうやら中々条件に適合する場所が見つからず、且つ現住所での退去期限が、もう残りひと月切った様子。

「やばっ!はよ見つけんと、路頭に迷うじゃん」おまけに社員寮生活だ、今。「社員寮を何故出るの?随分安いと聞く、部屋探しする必要が…」

会社を退職したとか。「あちゃー、じゃおれんよなぁ…」今も住人と会えば、滅茶苦茶気まずい。「そらねぇ…けど、部屋探し位、ぱっと決めれば…」

奴は無職な訳で、どこよりも格安な物件を希望する。「格安ねぇ。都内?」勿論、そこは譲れず。且つ家賃予算、2・3万だと。

「部屋探し、舐め過ぎじゃね?」おまけにトイレ、風呂、ベランダや駐輪場も欲しい。「注文住宅?」ほら、やっぱ以前いた所が恵まれすぎ、どーしてもなぁ。

何つーか、落下?落ちる感じが嫌過ぎ。「仕方ねーよ。会社退職した後なんだから…」うぅ、本当未練。「お前の話?」あ、ち、違げーよ!友達!「嘘臭っ…」